読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

音楽の歴史

音楽の歴史をわかりやすく、たのしく。 オペラ、ロック、クラシックなどジャンルを問わずに。

1959/02/03 - 音楽が死んだ日

f:id:RiriNini:20170127085200j:plain

事故現場のモニュメント

アメリカン・パイという曲をご存知だろうか?

同名の映画があるがそっちはちょっとエッチな青春ラブコメなので無視してほしい。

1971年にドン・マクリーンによって作曲されたもので2000年にはマドンナによってカバーされている。

知らない人は聞いてみてください。日本語訳もついています。


American Pie : Don McLean with Lirics (English & Japanese)

どうだろか?多分ほとんどの人が「8分35秒も聞いてらんねぇよ」と思っているだろう。それでいいのです。

0:27 ~ 1:01 の歌詞が重要です。

But February made me shiver with every paper I'd deliver

でもあの年の2月、配達していた新聞を読んで僕は震えるほどびっくりしてしまったのだ

Bad news on the doorstep I couldn't take one more step

出入り口のステップで読んでしまった悪いニュース 次の一歩が踏み出せないままだった 

I can't remember if I cried when I read about his widowed bride

未亡人となってしまった女性の記事を読んだとき 自分が泣いたかどうかは、覚えてない

But something touched me deep inside

でも何かが僕の心の奥深くに触れた 

the day the music died

あの日、音楽が死んだ日

 

この曲は1959年2月3日に起きたアメリカで起きた飛行機事故のことを歌っています。

飛行機には3人のロックミュージシャンバディ・ホリーリッチー・ヴァレンスビッグ・ボッパーが乗っていました。

飛行機は墜落し、この3人の他にパイロットのロジャー・ピーターソンの乗員4人が全員が亡くなりました。

そんな記事です... 

 

バディ・ホリー

別の記事「初期ロックのスタイル!」で紹介したバディ・ホリー。この飛行機事故で22歳の若さで亡くなっています。 

1957年に発売されたPeggy Sueではスネアやハイハットを使わない新しいタイプのドラムパートを世に広め。彼の特徴的な歌い方、1曲の間に声の質を何度も変えるパフォーマンスでは多くの人を魅了しました。


Buddy Holly - Peggy Sue Live

1:10からの声の変わり方で笑顔になってしまったのは私だけではないはず。

 

リッチー・ヴァレンス

16歳でバンドを始め Come, Let's Go でデビュー。 


RITCHIE VALENS - "COME ON, LET'S GO!" (1958)

飛行機事故で亡くなったのは翌年の17歳の時。若すぎます。

事故が起こる2ヶ月前にレコーディングされた「ラ・バンバ」は日本人でも誰もが知っているほど有名ですね。スペイン語で歌われた曲で初めてヒットした曲だそうです。


The Real Ritchie Valens - La Bamba

彼の短すぎる生涯を描いた映画「ラ・バンバ」が1987年に公開されました。もっと詳しく知りたい人は是非観てください。

 

ビッグ・ボッパー

彼もまだ若く、28歳で同じ飛行機事故によって亡くなったロックスターです。

1957年からラジオ番組「Dishwashers' Serenade」のホストを始め、月曜日から金曜日の11:30~12:30までほとんど毎日、人気のため午後3:00~6:00の3時間プログラムに移動しラジオスターとなりました。

悲しくも彼の作曲した曲は全て彼が亡くなってからヒットしています。


GEORGE JONES WHITE LIGHTNING 59

ちなみに「ミュージックビデオ」という言葉を最初に使ったのがビッグ・ボッパーだと言われています。

 

最後に

アメリカン・パイのサビでは

 

So bye-bye, Miss American Pie

バイバイ、ミス・アメリカン・パイ
Drove my chevy to the levee but the levee was dry

シボレーを堤防まで走らせたけれど その堤防は石ころだらけ
And them good old boys were drinkin' whiskey and rye

気さくな少年たちがウィスキーなんか飲みながらさ
Singin' this'll be the day that I die

「今日が俺の死ぬ日だろう」と歌っていた
This'll be the day that I die

「今日が俺の死ぬ日だろう」と

 

最後の部分はバディ・ホリーの曲「That'll be the Day」から来ています。


Buddy Holly & His Crickets "That'll Be The Day" on The Ed Sullivan Show

 

サビの部分では

 

Well, that'll be the day, when you say goodbye

きっと君がさよならって言うときかな?
Yes, that'll be the day, when you make me cry

それとも僕を泣かせてるときかな?
You say you're gonna leave, you know it's a lie

俺から「さよなら」って言うわけないだろ
'Cause that'll be the day when I die

そん時は俺が死ぬ時だから。

 

記事を書きながら涙が出そうです。

さよならも言わずにバディ・ホリー死んでしまいました。音楽と一緒に。

 

この後の1959~1963年は本当にロックの暗黒時代です。

そして今も引きずっています。その話はまた別の記事で。

  

 にほんブログ村 クラシックブログ クラシックの豆知識へ   にほんブログ村 音楽ブログ 音楽の豆知識へ    にほんブログ村 教育ブログ 音楽科教育へ